E65 7シリーズ前期によくある?「ボンネットが開かなくなる症状」
これはボンネットオープンケーブルの不良によるもので、BMWでは運転席足元壁面にある*プラスチックのレバー*につながりエンジンルームの「ボンネットキャッチ」を引っ張り;ボンネットのロックが解除;となる為のパーツです
これは「てこの原理」を利用したもので、E65ともなれば大きいボンネットですからキャッチが2個付いています。
実際このレバーを引いて開かないと他に方法はありませんので*破壊して開ける*しかありませんから、目を向くお金がかかる訳です!!
今回はレバーからワイヤーを外し、直接プライヤーでワイヤーを引っ張り何とかボンネットは開きました、
とりあえずお客様に「ボンネットが開きました」と連絡、大喜びでした。
実はこれパーツの設計に問題があるのですが、対策はまだされていない様で、新品部品を発注して、いざ来た部品を楽しみに開けてみると、全く同じ部品、がっかりです。
これでは同じことにまたみまわれる事となります。
詳しく説明いたしますと・・・室内のレバーにワイヤーがセットされます、てこの原理ですのでワイヤーの入っている*チューブ*「これは金属のジャバラ状でその外側はポリ系の素材でコーティングされている」はレバーの手前で固定される、レバーは中身のワイヤーのみを引っ張る・・・という原理なのです・・・・がレバーの手前で固定される際にワイヤーのチューブの一番外側のポリコーテイングの部分が引っかかり固定される為、このコーテイング部はやわらかい為剥けてゆきます、すると中身の金属のジャバラ部のチューブ本体がワイヤーと一緒に引かれてしまうので、ワイヤーの反対側は作用せず、結果キャッチは開かない・・・ということです。
写真を見れば想像できると思います
上がダメな方のワイヤー*剥けています!
下が新品です。
そこで秘策です・・・!
チューブ自体が前に来ないようチューブの内径くらいの穴のワッシャをレバーのベースに先に食い込ませてワイヤーをセット・・・
装着の模様です。
エンジンルーム側のワイヤーのアジャスターです、ここで中継しています
装着完了です
計画通り確実にチューブは固定され不安無くレバーを引けば確実に手ごたえがありボンネットは開きます。
安くついてよかったですね!!