車検のご依頼
当店でご購入のお客様ではありませんが、以前メンテナンスのご相談いただき、この度車検のご依頼です。
E60後期モデルのMスポーツ 「NU30」530iMスポーツです。
2008年モデル、走行は96000キロ超になります。
過去の整備記録と、現車の状態で今回の整備の必要箇所を調べます。
法定整備に加え、スパークプラグの交換が必要と、この「N52エンジン」の定番箇所からのオイル漏れ、オイルフィルターユニットの取り付け部とヒートエクスチェンジャーからのオイル漏れを発見、ここからのオイル漏れは、下にファンベルトが有る為、落ちたオイルがベルトで弾き飛ばされ、エンジン前周り周辺がオイルでべとべとになり、VANOSセンサーが故障、ベルトがオイルでふやけたり、ラジエターホースがふやけたり、オルタネータの故障原因など・・・修理した方がいいですね。
お客様に見積もり金額をご提示、この内容で作業開始となりました。
縦の断面がオイルフィルターユニットの接合部ガスケット
こちらを向いている断面が、ヒートエクスチェンジャーのガスケット。
このオイルフィルターユニット取り付け部のガスケットは、エンジンよりラジエターへ流れる冷却水のガスケットも兼ねています。
当然劣化すると水漏れの原因にもなります。
ガスケットを交換後組み付け、エンジン前周りや下部に飛び散ったりこぼれたオイルを、高圧洗浄で洗ってここは完了です。
次はスパークプラグの交換です。
プラチナプラグ、10万キロ毎交換部品です。
60後期になりますと、エンジンカバーがビス止めで、エンジン後部のビスが、カウルカバーに隠れている為、結構パーツを外さないといけません。
6気筒分のイグニッションコイルを外して、プラグを交換していきます。
左が交換するプラグです。
右の新品と比べると電極の磨耗があるのが良く分かります。
このままもう少し使い続けても、エンジンは何事も無く回っていますが、燃費に大きく影響する部品ですので、早めの交換をお勧めします。
特にDCTのトランスミッション搭載車などは、変速時にエンジンの回転を自動制御しますので、シフトフィーリングに影響しますよ。