車検でお預かりの兵庫県平岡町のお客様、BMW F10 523i 整備がすべて完了いたしました。
今回、エンジン冷却水関係のウイークポイントのホース交換いたしました、予防整備です。
5万キロ台の走行ですので、劣化に行きついていませんでしたが、変質し始めています。
7万キロでは劣化で危険な状態になりますので、これからの2万キロで劣化が進んでいくのでしょう。
弱い部分ですので今回交換です。
アンチフリーズを再充填してエアー抜きです。
ブレーキ周りの交換部品は有りませんが、サビが進行していますので清掃して塗装致しました。
センターハブはサビるとホイールが外れなくなります。
今回も固着していましたが、少しショックを与えれば外れる状態でした。
ワイヤーブラシでハブのサビとホイールに付いたサビを削り、モリブデングリスを塗布します。
キャリパーのサビは見た目が悪いことも有りますが、サビていますとブレーキダストが堆積したところに水が付着し、粘土状態になり広範
囲にこびりつきます。
ブレーキオイルは湿気に弱く、水分を含んでしまいます。
そうすると摺動するブレーキピストンがサビ付き固着、ブレーキが利きっぱなしの(引き摺り)の故障につながります。
そうなるとキャリパーごとの交換となりますので要注意です
フロントキャリパーはアルミ製ですので、サビる事は有りませんが、固定金具がサビます。
リアは鉄製鋳物ですので本体がサビます。
故障診断装置による診断は、車検で義務項目になりました。
OBDに接続し、各車両コンピューターに記録されている、故障記録(フォルトコード)を検出していきます。
ほとんどは、一時的な変化を記憶してしまっただけの支障が無いコードですが、消去しても消えないとか、すぐに同じコードが入力
されるなどの場合は、故障の前兆などの場合が有ります。
症状が出ていれば、追及して部品を特定するのですが、症状が無い場合は記録を残して様子を見ます。
今回は、「トランスミッションコントロール」に「ソレノイドバルブ断線」のコードが消えません
症状は有りませんので、今回は様子を見る事に。
他は異常が有りませんでした。
サービスメモリーをセットアップで完了です。