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BMW 218Dアクテイブツアラー ヒーター修理

ヒーターが効かないとご相談頂いておりましたBMW 218Dアクテイブツアラー修理完了しました。

あまり乗らないがヒーターが効かないのはつらいとご相談いただいておりました。

 

試運転をして各所診断をした結果とお見積をご連絡。

ひとつの原因では有りませんでした。

まず試運転をした結果、2時間くらい走行をして、何とかエンジン側のホースが熱を感じるくらい温まるレベル。

診断機で水温を調べると72度でした。

ディーゼルエンジンですので、ガソリンよりは時間がかかりますが、それにしても低すぎます。

おそらく正規温度は105度にはなるはずです。

これでは室内側に入ってきた冷却水は、ヒーターユニットを通して空気を温めるまではいかない位の温度です。

真冬の今では冷たい風にしかなりません。

サーモスタットが閉まらない故障が考えられます、交換が必要です。

室内ユニットにも原因が有りました。

この車に良くあるらいいのですが、クーラーの冷気とヒーターの熱気をミックスする切替フラップが、夏場のクーラー優先の位置で

(熱気全閉)の状態で固着、詳しく言えば全閉を通り越してフラップが突き破り、引っかかった状態で元に戻らない、つまり温風切替

側に動かない状態になっている模様。

これはサーボモーターのオーバーランが原因ではなく、フラップの材質劣化で柔らかくなり、ストップせず突き破るみたいです。

ミクスチャーのサーボモーターは足元内張を外せばアクセスでき脱着出来る位置に有る為、取り外して手でフラップのシャフトを回して

ヒーター側に戻してみました。

元の水温がぬるい為、暖かい風とは言えませんが、最初よりは生ぬるい風が出てきました。

これでサーモスタットを交換して水温が上がれば正常な暖かい風が出る事が予想されます。

ですが、室内ユニットを取り出して交換すには高額な部品代と工賃が発生します。

室内ユニットの脱着交換はダッシュを取り外さないと出来ない事と、クーラーのエバポレーターも一体となってる為、クーラー配管の脱着

とクーラーガスの取り出しと交換完了後に充填作業も必要です。

ユーザー様は、これまでディーラーにメンテナンスに出されていたという事ですが、あまり乗らない車に高額の修理費を出す事は

考えていないという事で、当店に相談いただいた経緯が有ります。

室内ユニットは交換せず、サーボモーターを外した状態で、ミックスフラップをヒーター側に固定し、クーラーのシーズンになれば同じ

要領でクーラー側に固定する方法ではどうでしょうと提案、「ぜひそれで」とお返事いただきました。

エンジン側のサーモスタットの交換作業のみでヒーター修理を進める事になりました。

 

この車はFFになってからの最初のモデルになります

その為初めての機構が沢山あります、

このウォーターポンプ・サーモスタットのユニットも従来にはないパーツです。

実は純正ではアッセンブリかサーモスタットにみでしか出ていません

このウォーターポンプは水漏れ頻度が高いので、交換候補です、今回は社外品を使用しての交換となります。

サーモは純正を使用します。

案の定ウォーターポンプは水漏れ跡が有りました。

このウォーターポンプユニットを外すにはエンジンマウントやオルタネータ、クーラーコンプレッサーも脱着しないと取り出せない

大変厄介な部品です。

作業が困難なのはエンジンルームスペースが狭くなったFFモデルの為です。

横置きエンジンに加えミッションまでエンジンルームに入り込んでいる為狭くなってしまいます。

価格は高額ではないファミリー向けモデルですが、メンテナンスコストは結構覚悟が要りますね。

 

 

  

何とか取り出し交換作業を終え、組付けまでこぎつけました。

エンジンスタート後、徐々に暖かい風が出だしました・・・・

10分もすれば車内全体が温まるほどの温風が!これがヒーターです。

まだ小さなお子様が居られるユーザー様ですので、ヒーターが効かなかったのは辛かったらいいです。

 

タイヤも4本交換のご依頼で、今回ブリジストンのノンランフラットタイヤで安く付けました。

 

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